ニンジンは元々、アフガニスタンの辺りの植物で、発芽の際には水がたくさん必要であるが、一度発芽した後は、乾燥気味でも十分に育つ。想像するに、アフガニスタンの原生地では雪解け水がたくさん春には流れて、それでニンジンが発芽するんじゃないだろうか。中国ではニンジンは胡蘿蔔と書いた、西から来た大根である。
僕の家族は、ニンジンが好きでスフィアンはよく食べている。タネを蒔くときはスジまきにすると良いが子供には難しいので、プランターに木の棒を置いて、それに沿ってタネを蒔いてもらう。そのあと、土を少し被せて、上には昨年の秋に貯めておいた、落ち葉を載せる。落ち葉が保湿するので、発芽を助ける。僕は基本は耕さないのであるが、ニンジンと大根だけは耕して、石ころなどは取り除いていた方が、二股などにならくて良い。
農業全書
江戸時代に書かれた農業全書にはこう書いてある。カッコはカッコは僕の注釈および訳。
いかほどにも(畑を)細かくこなし、糞を多くうちからし置き、うるほしを得て種を砂と灰とに合わせ(タネが小さいので砂と合わせて撒きやすくするテクニック、現代でもよく行われる)横筋を五寸六寸(1.5 cm)にきりて薄く蒔くべし。糞水をなる程多くそそぎ、種子覆ひを指の厚さほどにして旱りせば、猶もさいさい水をそそぎ、草を取りさり、二三寸にもなりたるときは間引きたて、間を熊手にて描きあざり、段々間引て後は五寸六寸に一本ほどある程度に薄くすべし。
よきほどさかへたる時、上をしかと踏みつくべし。かくせざるば土柔らかにうきて葉のみしげり、根帰って太からず。(浮かないように踏みつける)
にんじんは土地のつよくかはきてあらきを好まず。常に畦の中に少しうるほし(潤い、水分)あること良し。(極度の乾燥は避ける)
日本のトーホクの種。日本の種は、農薬で処理してあることが多い。日本は単位面積あたりの、農薬使用量が多いのだよね。その点は、少し遅れていると思う。土地が狭くて、同じところを使い続けるからもしれない。
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It makes me smile, when I see it.