アヒルの池の周りの水耕栽培は今のところうまくいっているみたいである。無論アヒル池の課題は、フィルターが詰まって水が漏れることであり、それ以外はあまり問題は今のところは出くわしてはいない。昨年は水耕栽培をしたので今年も水耕栽培をしようと思ったが、アヒルを飼い始めたので、アヒルの世話と水耕栽培を一緒にしてしまおうと思い立ったのだ。色々試行錯誤することがあり、失敗も多いのであるが、一か月ぐらい走らせてようやく軌道に乗ってきた。
基本的には以下の循環を行うのである。
- アヒルに餌をあげる
- アヒルがウンチを池にする
- 池の水をポンプでくみ上げる
- くみ上げた水は、いわゆる汚水処理に似たシステムで、空気を暴露する
- 硝化バクテリアの働きで、アンモニアを硝酸塩にかえる
- 植物が硝酸塩を利用して成長する
基本的には水の中で生き物を育てる場合、例えば金魚や熱帯魚などもみな同じシステムである。餌の残りや糞尿をいかに効率よく処理するかが課題なのである。汚水処理場によっては汚水から肥料を作るところもある。
野菜のアップデート
今のところ育てているのは以下の通り。どう育つかはまだ分からない。
- トウモロコシ
- キュウリ
- ヘチマ
- ズッキーニ
- バジル
- セロリ
- トマト
- スイカ
このトマトは苗を買ってきて、水耕栽培にいれたもの。植物はだいたいそうなのだけど、移植してから一週間とか二週間は目に見える変化がない。それでガーデナーはうまくいっていないのじゃないかと早とちりするのであるが、多くの場合植物は最初は根っこを伸ばすことにエネルギーを使っていて目に見えない地中で変化が起きている。このトマトも最初の二週間は何も変化がなかった。でもだんだん育ち始めた。
こちらはキュウリ。これも最初は双葉だけだったのだけど、本葉も増えてきた。キュウリは上に上に伸ばすので、麻ひもをのばして支える。これ、どちらの方向に伸ばすかを考えないといけない。鶏小屋のほうまで伸ばして、鶏小屋の日よけにしようか。キュウリは水分が多いことからもわかるように大量に水分を利用する。数年前にキュウリを育て始めたときは水やりが大変だった。昨年は水耕栽培にしてかなりうまくいった。今年も、水耕栽培、でも肥料は使わない、アヒルの糞尿だけである。
こちらは、トウモロコシにスイカにズッキーニ。トウモロコシはとくに肥料を大量に利用するので、アヒル池の富栄養化を防いでくれると思う。
アヒルの糞尿の栄養の分析を調べていたら比較の表が載っていた。鶏糞よりかは密度が低い。これはすなわち鶏のうんちの方が濃縮されていてアヒルのほうがウンチの量がおおいということではないだろうか。確かに、アヒルはウンチたくさんするんだよね。もともとアヒルは水鳥であり、ニワトリはジャングルの鳥。ウンチの濃縮度にも彼らの生態が関係しているのではないかと思う。水耕栽培する限りはあまり濃度は関係ない。結局池の水に溶けてしまい、それを循環させている限り、栄養にアクセスできないということはないからだ。
WHAT ARE AVERAGE MANURE NUTRIENT ANALYSIS VALUES? John Sawyer, Professor, Department of Agronomy, Iowa State University
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