Ehime Filter

Ehime Filter

コロンビアに行く前の日に、アヒルの池のポンプが壊れてしまった。前のモデルはアマゾンで買った安物で水耕栽培向けに一シーズン使いアヒルの池に使って2か月で壊れたので寿命はかなり短かった。安物なので交換部品などもなく、結局不燃ゴミになってしまう。

色々長持ちしそうなポンプを検討した結果、ドイツの観賞魚向けのフィルターメーカーのエーハイムの製品を使うことにした、子供のころ熱帯魚を飼っていたのであるが、そこで使っていたエーハイムのフィルターが非常に長持ちしたのを覚えていたし、交換部品なども供給されていたからだ。探してみた処、僕が中学生のころ使っていたものと同じものがまだ販売されている。もしかしたら細かい改良などはされているのかもしれないが、スタイルも中身も同じである。あけてみて、インペラーの部品を確認してみたら開け方も同じだった。たぶん30年以上売られているわけで非常なロングセラーである。

シカゴに帰ってきたので、注文して池に取り付ける。10日以上フィルターなしで雨水だけで放置されていた池は、ボウフラが沸いて濁っている。アヒルはこの池をトイレ代わりにつかうので、要するにドブである。

before picture!

二日して見てみた処、水の透明度が上がって前は見えなかった、池に潜っているフィルターや底が見えるようになっている。パイプから出る水が濁っていないのに最初に気が付いたのである。酸素もエアフィルターを用いて供給していて、K1フィルターという生物ろ過を行うメディアの周りに付着した細菌が、アンモニアなどを硝酸塩に変えるプロセスも動いているに違いない。5月と違い気温も水温も暖かいので、結構すぐにきれいになると思ったけど予想より早い。もちろん、水が濁っていたのは浮遊している固体が問題でフィルターを回すことで、それがバケツの底に移動したからでもあると思う。

水が再び循環しだしたので、水耕栽培の植物も長い日照時間と暖かい気温も併せてどんどん成長してくれるのじゃないかと期待している。

after picture!

それにしても、こんなフィルターを30年も製造しつづけるエーハイムという企業には尊敬の念を覚える。安物を買うよりきちんとしたものを買うほうが効率が良い。


Written By

Masahiko Aida