Volunteer Tomato

Volunteer Tomato

庭を見ていたら、トマトが生えていた。

これは昨年育てていたトマトから実が落ちてそのまま腐ったものが、冬が終わり春が来て、自分で発芽して育ったのだ。

僕が育てるトマトの殆どはheirloom、日本語で言うところの固有種なので同じものが出来る。ハイブリッド、所謂F1のハイブリッドのタネを植えると、F2で色々なものができて大抵あまり美味しくない。固有種を植えるメリットは、タネを採取すればまた同じものが作れることだ。

これらの自分で発芽したトマトの良い点は、シカゴの気候に耐え延びて、自分で発芽したことである。昨年育てるのに一度成功したので、この同じトマトは今年も成功する確率が高いだろう。こうしたプロセスを続けることで、自分の気候や味覚に適した作物を選ぶことができる。そうした作物をLandraceと呼ぶらしい。大規模なタネ会社ができる以前は、農家の多くは自分たちの地域に即したタネを何世代もかけて保持して選抜していた。それらの作物の多くは失われてしまった。でも、またLandraceを作る作業は再開できる。その点でもタネはheirloomを使うべきだ。

現段階では、このトマトがどんな種類かはわからないが、しばらく待てば分かるだろう。生えてきてくれたので、周りに栄養と水分保持を兼ねてコンポストを寄せておく。


Written By

Masahiko Aida